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TRB@Virtual

 TRB Annual Meetingに参加してきました。参加といっても、もちろん、ヴァーチャルです。"2021 TRB Annual Meeting – A Virtual Event"と題されており、記念の100回目は、歴史的なオンライン開催となりました。通常は(といっても1回しか参加したことありませんが)、ワシントンに数万人スケール?で人が集まり、5日間にあたり、平行セッション数も数えきれないくらい(30くらい?)開催される交通業界では最大規模の学会です。
 セッションの裏で、テーマ別のコミッティーの会合が開かれたら、夜は大学ごとの懇親会が開かれたり、企業の展示ブースがあったり、ジョブフェアーがあったりと、様々な交流があることが学術会議のウリですが、(TRBほどの大規模な会議で)オンラインはどうするのか。ということに、些か興味がありました。参加してみると、思っていた以上に鮮やかなオンライン会場が用意してありました。(↓な感じです)

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(さすが有料イベント!)

 

 企業展示やランダムなコミュニケーション用のスペースも用意されていました。それぞれの会場で、どのくらい盛り上がったかはちょっとわからないですが。 セッションも全ての発表は録画されていて、アーカイブとして一ヶ月ほどいつでも視聴可能でした。時差あり参加者にはありがたいですね。家でテレビに繋いで、大画面で見ていました。PCで見るよりも、少し違った気分になるので、会議感といえるかなと。普通の研究発表よりも、あるテーマを話題にしたシンポジウム型のセッションが多かったように思います。zoomだと質疑がなかなか難しいので、シンポジウム型のほうがやりやすいのかもしれません。後追い視聴もしやすいですし。質疑は、チャットをわりとうまく使っていたように思います。ウェビナー方式でパネリストのみが発言する形だったので、質問はチャットでした。参加者の名前をチャットに書いてもらっているセッションもありました。
 ポスターセッションは、ポスター資料をWebに掲載して、チャットでやりとりというやり方でした。自分の研究(他の人が発表)は、自分でチャットにzoomのURLを貼って、ここに質問に来て、というやり方でやっていました。何人かは来てくれたそうですが、あまり盛り上がらなかったようです。Webページの視認性と操作性が悪いのも一因かなと思います。ポスターセッションは気軽に短い時間でいろんな研究を眺められるかつ興味があれば話を聞けることがよさなので、オンラインで良さが消えてしまいました。また、ポスター会場が交流や休憩の空間として機能している面もありますが、オンラインだと場所の価値がありませんしね。個人的にはポスター発表は、レモのほうがあうのかなと思っています。一覧性はやや下がりますが、気楽に回れるという面や、雑談できるという面で適しているかなと思います。 有料のオンラインイベントは初めての参加でしたが、圧倒的な準備と全世界の参加者に優しい構成、コミュニケーションを取ることへのチャレンジなどがあり、興味深かったです。