時景の中へ.

中へ先へ進む.

手巻き時景

ありふれた時間のように、静かに過ぎていく風景。ほっておいても動き続ける。
でも、よくよく見てみれば、ほうっておかれた風景は、いつの間にか、心の届かぬ所へ。

遠くに行きすぎて、人の力に呑み込まれ、止まってしまった風景の、時間は巻き戻せはしない。

逆戻りがないのなら、ちょっとずつ心をかけて、一緒に進んでいくんだろう。
時計の針が止まらないように、毎日少しの手をかけて、巻いていく、手巻き時計のように。