時景の中へ.

中へ先へ進む.

ちえ

 この前,授業で 尾根沿いにできている町の形成を調べると,窓のとりつき方などからいかに地形を読み込んだ上で町が形成されたかがわかる. という話を聞きました.なにをつくるにしてもその場所にできる必然や適した形というのがあって,昔の人は自然と読み込んで,地恵としてため込んでいたんだろうなって思います.
 今年度の風景づくり夏の学校にむけての準備が徐々に進んでいます.今年は「風景づくりをもう一度考える」を大きなテーマとしていて,「今私たちに何ができるだろうかと考えることはできないだろうか」といった,いままでのスタート地点から一歩引いたところから始めようとしています.『昔から伝わる伝統の技』って修辞はよく聞きますが,それを目の当たりにしたことはあまりありません.地域に伝わる地恵とその風景,そしてそこに住む人と,それをどれだけ全身に浴びて,どこまで考えられるのでしょうか.