時景の中へ.

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移動風景とはを考える

 最近、よく聞く言葉の中に「モビリティデザイン」というものがあります。これは、新しいモビリティを入れたり、モビリティのネットワークを再編することで、人が快適に移動でき、都市の中でのアクセス性・機敏性を上げるようデザインしようというものだと思います。
 さらに、移動風景という言葉を考えてみる。移動風景といえば長距離列車や車での移動で眺める景色がまず思いつきますが、札幌郊外やしまなみの橋など自転車のスピードでも楽しむことができます。ただ、都心部ではそのようなことは感じる機会はあまりありません。
 都心においては、モビリティ・移動するものへの目線・風景というものが移動風景といえるのではと思います。まちを歩いていれば、建物や看板も目に入ってきますが、車・歩行者・自転車・路面電車など移動するものが次から次へと目に写ります。道路や駐車場も移動に含めることができるかもしれません。こう捉えると、都市景観の中では、モビリティの占める割合はいかにも大きく、モビリティをデザインする意味は大きいです。プレゼンでよく見る北欧のシンボリックなLRTの例もそういうことではないでしょうか。
 それにプラスして、頭に浮かぶのは、セグウェイスマイル(セグウェイに乗ると思わず楽しくて笑顔になってしまう)という言葉です。人が笑顔になっているのは、見る側にとっても楽しいものです。モビリティが楽しく快適になり、それを使う人が笑顔になれば、モビリティへの目線も変わり、都市の移動風景も変わっていくのではないでしょうか?

                   続く(そのうち)